写真講座 焦点距離を知ることで写真がもっと上手くなる!
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みなさんこんにちは!今回は焦点距離のお話しをしたいと思います♪
ちょっと難しい話しになってしまうんですが、写真を撮る上でもっとも大切なことの内の一つなので、ぜひ皆さんにも理解してもらえたら嬉しいです(^^)
焦点距離とは
よくレンズとか見てると〇〇mmとか数字が書いてあったりすんですけどそれが焦点距離です。
私の愛用のBatisの単焦点レンズには2/25と書かれてあります。
この25というのが25mmの焦点距離ということになります。
この焦点距離とは何か?
簡単に言うとレンズの中心からカメラのセンサー(写真を写すところ)までの距離のことです。
焦点距離は写真の写る範囲に関係します。
●焦点距離が短い=写真の写る範囲が広い
●焦点距離が長い=写真の写る範囲が狭い
ちなみに「写真の写る範囲」は「画角」と言います。よく画角が広いとか画角が狭いとか言いますよね。
では実際に焦点距離による写真の写る範囲(画角)の違いを見てみましょう。
2枚の写真は25mmと50mmの焦点距離のレンズで被写体から同じ距離で撮った写真です。
被写体は手作り人形のクロクマくんです(^^)
25mmは写真の写る範囲(画角)が広くなっていますね。
一方、50mmは写真の写る範囲(画角)が狭くなっていますね。
焦点距離による写り方の違い
焦点距離によって写真の写る範囲が広くなったり狭くなったりするのはご理解頂けたと思うのですが、実はもう一つとても重要な違いがあるのです。
それは焦点距離によって写り方が違ってくるということなんです!
どういうこと???
まずは写真を見てみましょう。
こちらの写真は25mmと50mmの焦点距離でどちらも被写体が同じ大きさになるように撮ったものです。
つまり25mmのレンズは被写体にグッと接近して撮っています。
25mmの焦点距離の方は背景がたくさん入っていて、遠近感が強調されてダイナミックな感じですね。あと画面の端の方は少し引っ張られるような歪みが生じていると思います。
続いて50mmで撮った写真を見てみましょう。
50mmの方は背景が整理されて被写体によりフォーカスしたような感じ、画面全体に歪みもなく自然な感じの描写になっていると思います。
あと2枚とも同じ絞り(F2.8)で撮っていますが、50mmの方が背景がよりボケていますよね。
さらにおまけで135mmの焦点距離のレンズで撮った写真をご覧ください。
こちらの写真はさらに背景が整理されてボケも強く、より被写体がフォーカスされてまるで浮き出て来る感じになっていますね!
焦点距離は単に写真の写る範囲(画角)が広いか狭いかだけではなく、写真の描写にも大きな違いが出て来るんです。ここが大事なポイントです!
広角・標準・望遠レンズの使い分け
焦点距離が短いレンズのことを広角レンズ、標準的な焦点距離は標準レンズ、焦点距離が長いレンズを望遠レンズと言いいます。
ちなみに今回の作例で使った単焦点レンズはこちらの3本です。
●25mm(広角レンズ)風景全体を広く撮影したい時や、狭い室内で撮る時、または被写体に近づいて迫力ある写真を撮りたい時に使います。
●50mm(標準レンズ)見た目に近く自然な感じで撮れる、スナップ写真など普段使いにもっともよく使います。
●135mm(望遠レンズ)とにかく被写体メイン、背景をぼかして印象的な写真を撮りたい時に使います。
このように撮りたいイメージによって使うレンズ(焦点距離)を変えていきます。
「近いかから広角で撮ろう」とか「遠いから望遠で撮ろう」とか、もちろんそれもありますが、
「背景を広く入れてダイナミックに撮りたいから広角で撮ろう」とか「余計なものを入れないで被写体にフォーカスしたいから望遠で撮ろう」といった考えで焦点距離を決めることがもっと大事なんですね。
そして撮影の時の順番はこうなります、
(1)まず撮影のイメージに合わせて焦点距離(広角、標準、望遠)を決める。
(2)被写体との距離を決める、これは自分の足で動くか被写体に動いてもらいます。
(3)構図を決めてからシャッターを押す。
これが撮影の時のおすすめの順番です。もちろんズームレンズの時も同じです。
皆さん被写体との距離によって焦点距離(広角、標準、望遠)を決めていませんか?
特にズームレンズでお子さんを撮る場合、いつも寄って広角で撮るクセがついてしまったりするのでご注意ください(楽なんですけどね〜)
ちなみに私の場合、通常の屋外の出張撮影では、標準5、望遠3、広角2くらいの割合で使っています(状況によって変わりますが・・・)
センサーサイズによる焦点距離の違い
さてここまでお話ししてきた焦点距離は私のカメラでの話しで、みなさんのカメラではまたちょっと変わってきます。
ええ〜ー!何それ〜!
となるかもしれませんね、
私のカメラはSonyα9というカメラでフルサイズのセンサーを搭載しています。
それに対して一般的に普及している入門〜中級機のカメラはAPS-Cというサイズのセンサーを搭載しています。
プロやハイアマチュアの方を除いて、一般的にはAPS-Cセンサーのカメラをお持ちの方の方が多いと思います。
フルサイズのセンサーはAPS-Cのセンサーに比べて1.5倍程度サイズが大きくなっています。
つまりAPS-Cのセンサーはフルサイズに比べてセンサーのサイズが小さいため、同じ焦点距離でも写真の写る範囲が狭くなります。
ということは、同じ画角(写真の写る範囲)だとAPS-Cの方が焦点距離が短くなるんですね!
APS-Cカメラでの広角・標準・望遠の焦点距離はだいたいこんな感じになります。
●18mm以下(広角)
●28〜35mm(標準)
●50mm以上(望遠)
おすすめの焦点距離(APS-Cカメラの場合)
皆さんの多くが使っているAPS-Cの一眼レフやミラーレスカメラでは、28〜35mm(標準)を基本の焦点距離にすると良いかと思います。
例えばキットレンズでよくある18mm〜55mmのズームレンズの場合、普段は28〜35mmの間で撮るようにすると、歪みがなく見た目に近い自然な感じの写真が撮れると思います。
そして余計な背景をなるべく入れないようにして、より被写体にフォーカスしたい時は望遠側の55mmを使います。
18mmの広角で撮るのは遠近感を強調したイメージで撮りたい時や狭い室内などで使用します。注意点としては、遠近感の強調による歪みが出るのと、背景がたくさん入って来るので漠然とした写真になりやすいので、広角ばかりで撮るのはお勧めしません。
スマホカメラのレンズは広角!
ついでにもう一つ、いつも日常で使っているスマホカメラのレンズの焦点距離はどうなっているのでしょう?
一般的なスマホ例えばiPhoneの標準レンズはフルサイズ換算で28mmくらい(APS-Cで18mmくらい)です。
なんとスマホカメラは広角なんですね!
私は普段の撮影で広角はあまり使わないので、スマホで写真を撮りたくない理由のひとつがコレなんですね。
一眼カメラを持っている皆さんの中にも「なんかあんまりスマホの写真と変わらないな〜」と感じている方がいらっしゃったら、それは実はいつもスマホと同じ焦点距離で撮っている可能性があります。
一眼カメラはズームやレンズを交換して焦点距離をいろいろ変えることができるのが大きなメリットです。ぜひ皆さんも焦点距離を意識して思い通りの写真を撮りましょう!
まとめ
さて今回は少し長くなってしまいましたがいかがでしたでしょうか?焦点距離の話はむずかしいと思いますが少しでもお役に立てれば嬉しいです(^^)
それでは、エンジョイ!フォトライフ!
photographer かつきしょうへい
今回使用したレンズ
焦点距離を身体で覚えるには、単焦点レンズを使うのがオススメです。
今回の記事で使用した単焦点レンズ3本はどれも僕のお気に入りのレンズで、ちょっとお高いですが写りは抜群によいです♪
もし気になった方はチェックしてみてくださいね!
カールツァイス ZEISS Batis 2/25 E-mount
ソニー SONY 単焦点レンズ Planar T* FE 50mm F1.4 ZA
Eマウント35mmフルサイズ対応 SEL50F14Z
おでかけフォトの
出張撮影
in FUKUOKA
こんにちは♪
出張フォトグラファーの、
かつきしょうへいです!
地元福岡で家族写真歴10年以上。
撮影で一番たいせつにしていることは
ご家族やお子様の今の「らしさ」です。
100家族あれば100通りの思い出があって、
出張撮影は型にはまらないのがよいところです。
ぜひご一緒に今この瞬間を楽しみながら、
心に残る素敵な家族写真を撮りましょう!